『美丘』 石田衣良
内容(amazonさんから抜粋)
美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。
筆者情報(amazonさんから抜粋)
1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞を受賞。他著書多数。
私の感想
私はもともと石田衣良さんの作品が好きで、最近は特に理由はないのですが石田衣良さんの作品をよく読むようになったのですが、この本は私にとって読むのがかなりきつかったです(もちろんいい意味です)。なぜかといいますと作品に感情移入しすぎてしまったこともあるのですが、好きな本を読み終わってしまうことが嫌で読み進めることをためらってしまい、少し進んでは休憩し少し進んでは休憩するようなサイクルができてしまっていました。また内容の面からも読むのが辛かったです。いつの間にか自分でも気づかないうちに涙を流していました。半年ぶりくらいだと思います。色んな感情が混ざり合っての涙だと思います。読むのが本当に辛かったです。結末が見えてしまっているのにそれに抗い懸命に努力する姿を見て単に悲しいとかではなくて、自分でもよくわからない気持ちになってしまいました。
何度も言って本当に悪いのですが、私はこの本を読むのが本当に辛かったです。しかし、この本に出会えることができて本当に良かったと思いますし、また読むことができて本当に良かったと思います。またもう少し大人になってから読みたいと思います。また違った感情を自分の中に見つけることができると思いますから。
もし少しでも興味が出てきた人は『美丘』を読んでみてください。これまでにはなかった新しい感覚が出てくるかもしれませんよ。